会社で偉いのは?
こんにちは。
一般社団法人 かんさい相続サポートセンターの監事の水池です。
突然ですが、質問です。
「会社で一番偉いのは誰か?」
一般的には「社長」だと思いがちなんですが・・・。
少し前には、上場会社の社長親子が株主の委任状争奪戦を繰り広げていました。
なぜ、社長は株主の委任状が必要だったのか?
実は、社長を選ぶのは、株主なんですよ。
だから、株主が偉いんです!!
株主は株数の数だけ発言権があって、50%超株式を持っている株主がいれば、その株主が社長を選ぶ事が出来るんです。
株式の重要性をご理解頂けましたでしょうか?
そんな大切な株式ですが、中小企業の株式って換金性が低く、単に経営が出来る権利(義務的な事もありますが)だけなんですが相続の対象となり相続税もかかるんです。
ちゃんと準備をしないと、その株式が莫大な相続税の対象になる事も。
こんな恐ろしいケースがありました。
【株式会社Aの概要】
社長 Bさん 取締役Cさん、Dさん(Bさんの息子)
株主Bさん60%保有 株主Cさん 40%保有
株式会社Aの社長であるBさんが亡くなりました。
A株式をDさんが相続し、株式会社Aの社長に就任。
でも、相続税が払えなくってDさんは納税資金を捻出の為、相続した株式の一部(全体20%)をCさんに売却したんですね。
すると株主構成が逆転し、Cさん60%保有、Dさん40%保有に!!
そうすると、Cさんは、株主総会で株式会社Aの社長に就任し、Dさんは会社から追い出されてしまいました。
中小企業での承継では、このような事にならないように、後継者の育成と株式の移転・納税を踏まえた承継スケジュールのプランニングが大切に。
その為にも自社株式の算定が必要です。
一度、自社の株価算定してみては如何でしょうか?